雨漏りがお住まいに与える5つの被害とリスク
- 梅田商店
- 2024年6月2日
- 読了時間: 12分
更新日:2024年6月17日
雨漏りがお住まいに与える6つの被害とリスク
雨漏りを軽く考え「すぐに大きな被害に発展するわけではないから」と「様子見」してしまっていませんか?
雨漏り修理をご依頼いただいたお客様が一様におっしゃるのは「気づいたときに直しておけばよかった…」という感想です。
雨漏りを放置し続ければ被害は「二次被害」「三次被害」へと発展していきます。
雨漏り被害とリスク1 お住まいの腐食・耐久性低下
もっとも恐れなくてはいけないのが建物の腐食や耐久性の問題です。
建物の躯体(構造体)である柱や梁、壁面などが腐食し、耐久性が落ちてしまうことにより
建物が傾く
建物が崩れる(倒れる)
天井が抜け落ちる
といったような、建物として果たすべき役割が果たせなくなるような被害が起こりえるのが雨漏りです。現実的にはなかなか想像できないですよね。まさか!とお思いの方がきっとほとんどだと思います。
確かにわずかな雨漏りですぐそのような被害につながることはありませんが、雨漏りによる最終的な末路なのです。ただその最初の一歩はほんのわずかな雨漏りから始まるということをご理解いただきたいと思うのです。
木造建物で起こったお住まいの腐食
木造住宅であっても目に見える部分に木材が使われていることばかりではありませんが、例えば瓦やスレートといった屋根材から隠れた野地板や垂木、外壁であれば窯業系サイディングやモルタルなど外壁材の内部の構造体はすべて木材が使われています。
当然ですが木材は水分や湿気に大変弱く、水分を吸ってしまうと腐食やカビの繁殖、最悪の場合シロアリといった被害に直結し、木材の強度や耐久性を下げることになります。梁や柱の強度が弱まり家が傾いてしまった、天井が落ちてきた、ベランダが崩れたなど想像するとゾッとしてしまいますよね。このような被害を招いてしまうのが雨漏りだということを今一度ご理解ください。
鉄筋コンクリート(RC)建物で起こったお住まいの腐食
街中でも見かけるビルやマンション、学校などの鉄筋コンクリートの建造物。このような大型の建物だけでなく、一般住宅でも鉄筋コンクリートが採用されているケースはたくさんあります。見た目もまさに頑強そのものといった感じで雨漏りにも大変強そうですが、木造住宅同様、雨漏りの影響を大変受けやすいのです。
外壁に現れたクラックや屋上の防水層の劣化、サッシなどのコーキング部分の劣化など、いたるところに雨漏り危険箇所が存在し、雨漏りを長期に渡って放置してしまえば鉄筋が錆、爆裂を起こし、内部からお住まいの腐食、破壊を進めてしまう結果となってしまいます。
雨漏りは被害を拡大させないためにも「早期発見・早期解決」が鉄則です。わずかな雨漏りでも発見したら早急に専門業者に相談するようにしていただきたいと思います。
「小さい染みだから」「生活に影響がないから」と雨漏りを放置してしまっていませんか?雨漏りは知らないうちにお住まいの耐久性を低下させます。はやめに梅田商店の雨漏り無料点検をご利用ください。

雨漏り被害とリスク2 修理費用の増加
計画外の出費は家計にとっては大変な打撃ではないでしょうか。
お住まいや人体に対しての直接的な被害でなくても、こうしたことも雨漏りによるリスクですよね。
お住まいをお持ちの方であれば外壁塗装やキッチンやバスなど水回りのリフォーム、ご家族が増えれば増築といった、お住まいのリフォーム計画をお持ちの方も多いと思います。それでも突然お金が出て行ってしまう事も想定はできますが、できるだけ突然の、しかも大きな出費は控えたいところですよね。
しかし、見えないところで進行を進める雨漏りが突如として表面化し、専門業者に見てもらったら大規模な修繕が必要だと言われ、何十万、何百万という費用が掛かったという事例は後を絶ちません。本当によくある話なのです。一例を見ていきましょう。
二階の天井に雨染みを発見したAさんの例
屋根からの雨漏りが原因であれば本来は「屋根の修理」と「内装(天井)の原状復旧」の二つの工事が必要になってきます。
例えば原因が棟板金からの浸水であれば、屋根の修理として「棟板金・貫板の交換」、原状復旧として「天井のクロスボードの張替え」が必要となります。
一般的にはこのように「❶雨漏り箇所の修理費用」+「❷原状復旧費用」で解決する雨漏りです。
しかしAさんが棟板金の不具合に気づかず長期間放置してしまったことにより室内にまで雨水の浸入を許してしまっていたとすれば、屋根の下地(防水紙や野地板)までも傷んで腐食し、交換が必要になってしまっていることも想定できますね。
その場合、❶+❷に加えてさらに❸として防水紙や野地板といった屋根の下地の補修や交換についての費用も必要になってきてしまうのです。
例えば、発見が遅れなければ「❶雨漏り箇所の修理費用」+「❷原状復旧費用」の10万円程度で済んだ工事に❸下地補修費用が掛かることにより倍近い費用へと発展してしまうのです。
部分的な補修で済めばまだ費用も抑えられますが、例えば傷みがひどく全体的なリフォームが必要だと言われれば、さらに大きな費用が掛かってしまう事になるのです。
屋根葺き替え80万円~200万円
※使用する屋根材や施工面積によって異なります。
屋根カバー工法60万円~120万円
※使用する屋根材や施工面積によって異なります。
外壁張替えや重ね張り150万円~300万円
※使用する外壁材や施工面積によって異なります。
これらに加えて、もしシロアリが繁殖してしまって駆除が必要なような状態になってしまっていたら…と想像すると大変なストレスが溜まりますね。
お住まいの維持をする上で、例え雨漏りが起きていなかったとしても、それぞれの寿命によりいずれはこのようなリフォーム等が必要になるとしても、突然その必要性に迫られたら「放置しておけないし、どこから捻出しよう?」と不安になってしまいますよね。
また建物の修理だけではなく、前述のように場合によっては家財道具まで被害に遭ったとなると想定以上の出費を強いられることになります。雨漏りに慣れているという方はそうそういらっしゃらないと思いますので、雨漏りによる建物の被害から発展する二次被害・三次被害まで想像が膨らまないという方もきっと多いのではないでしょうか。
雨漏りは建物へ被害を与えるだけではなく、家計へも被害を与えるということも肝に銘じておきたいところです。
雨漏り被害とリスク3 カビやシロアリ
1.カビの問題
カビは美観の問題だけではなく、ご家族の健康にまで被害を及ぼすこともあります。
「天井や壁のクロスにできた雨染み」「室内の湿気がすごい」「家の中がかび臭く感じる」など、このような症状をお客様が発見したことから雨漏りのご相談をいただきます。
家の中で雨漏りを感じるということは、当然ですがすでに屋根や外壁などから室内にまで雨水が浸入してきているという証拠でもあります。こうなるとまず気にしたいのが建物の腐食や耐久性。大事になる前に専門業者に点検や雨漏り修理をお願いしたほうがよいのは前述の通りですが、それに加え、雨染みがあるということは屋根裏や外壁内部、また室内などにカビを発生させてしまっている可能性が高いということです。
カビは高温多湿の環境が好物で、文部科学省の「カビマニュアル実践編」によると温度25度、湿度70%という環境が揃うとカビは数か月で繁殖し、75%で繁殖速度が一気に早くなり、90%だとたった2日で目に見える程度にまでカビが繁殖すると言われています。
普通は浴室でもない限り室内の湿度が70%以上ということはまずないとは思いますが、雨漏りをしている場合は、浸入した雨水が屋根裏や外壁内部、室内クロスの内側などカビ繁殖に絶好の湿度環境を局部的に整えることで、見えないところでカビが大量発生している可能性があるのです。
アレルギーや病気の原因となりえる恐ろしいカビの事実
私たちが生活する室内には青カビや黒カビ、ほこりカビをはじめ300種類以上のカビが生息し、その胞子が浮遊していると言われています。雨漏りによってカビが繁殖している環境で生活していれば、呼吸をするたびにカビの胞子を吸い込んでいることになります。これらがご家族やペットなどに悪影響を与えて病気を引き起こし、健康を害する恐れがあることもご認識いただきたい事実の一つです。
アスペルギルス症
カビを吸い込むことにより感染する肺真菌症の中で最も多い病気の一つで、カビが肺組織を壊しながら繁殖していく。例えば小さなお子様やご高齢者など免疫力が低い人が感染しやすく、風邪に似た症状が出る。
カンジダ症
カンジダ菌(カビの一種)が口内で繁殖したり、デリケートなゾーンに繁殖し、炎症が起きかゆみやひりひり感に悩まされる。
過敏性肺炎
カビの一種であるトリコスポロンが原因となり、アレルギー性の炎症を誘発。アスペルギルス症と同様風邪のような症状がでる。
「ただの雨漏りでこんな大事になる!?」と思わず疑いたくなってしまいますね。しかし多くの医療団体や学会が啓発している事実なのです。知れば知るほど、安心して生活していくためには雨漏りによってカビを発生させないということが大切だとお分かりいただけるのではないでしょうか。
カビ対策としては換気による空気の入れ替えやこまめにエアコンを掃除するなども考えられますが一度繁殖したカビは取り除かなければ繁殖し続けてしまいますし、根本的な解決をしない限りカビにとっての絶好の繁殖環境を根絶することも困難です。わずかな雨漏りであれば逆に「雨漏りを完全解決するための絶好のタイミング」だと捉えてぜひ修理をご検討ください。
シロアリ被害
シロアリ被害の原因、第一位は雨漏り。やはり見逃すことのできない雨漏り
雨漏りが建物に大きな被害を与えることは十分ご理解いただけたと思いますが、シロアリもまたお住まいに被害を与えることはどなたもご存じだといらっしゃいます。実はシロアリ被害の80%が雨漏りによるものだというデータもあるほど実は雨漏りとシロアリ被害は密接な関係にあるのです。
<雨漏り被害がシロアリ被害を引き起こす>
雨漏りが建物内部に湿気をもたらし、その水分によってカビや木材を腐食させる腐朽菌が繁殖。
腐朽菌が木材を腐食させ分解していいくことにより建物の強度が低下。
建物が木造の場合、構造の主体は木材ですから、その強度低下は深刻な事態を招きかねません。躯体の主体である木材が腐食してしまえば、そのうち強度不足になるのは火を見るより明らかです。
湿った木材を好物とするシロアリが繁殖。お住まいを支えている木材を食い荒らす。
雨漏りで腐食して強度が低下したところに、それが好物のシロアリがやってきて、それを食い荒らしていきます。柱などが食われたら、お住まいの強度が低下するのは言うまでもありません。こうなるとダブルでお家の強度を低下させてしまうのです。
雨漏りしていなければ、水分によって柱などを腐食させることもありませんし、水分が多い木材を好むシロアリが建物に居付くことも少なくなります。もちろん雨漏りだけがシロアリ発生の原因ばかりではありませんがシロアリ被害を防ぐためには雨漏りをさせない、また雨漏りがしている場合は早期解決をするということがやはり鉄則ですね。
建物被害、健康被害と聞きたくも、想像したくもないようなことばかりですよね。私たちも脅しているようで大変言いづらいところなのですが、雨漏りの現場でこのような被害について目の当たりにすることがあるからこそ、雨漏りで絶対後悔しないよう皆様にご理解いただきたいと思っております。
雨漏り被害とリスク4 家具・家電、内装への影響
雨水が屋根や壁から浸入してしまうだけでも建物自体へ大きな被害を与えるのに、さらに生活に密接している家財道具にまで被害が広がるとなると余計に甘くみることはできませんよね。ご家族の思い出の品や大切にしていたお洋服などお金を払っても取り戻せないようなものもご自宅にいっぱいあるのではないでしょうか。
私たちが雨漏りの現場にお伺いすると建物被害だけではなく、以下のような被害を受けてしまっているお宅を見かけることもあります。
壁のクロスが剥がれてしまって張替えが必要になってしまった
壁の棚に並べて置いた家族のアルバムが水浸しになってしまった
子供たちが小さいころに弾いていた思い出のピアノが雨漏りで使えなくなってしまった
壁際においてある家電が故障して買い替えが必要になってしまった
箪笥やクローゼットの中の衣類にカビが生えてしまった
天井からの水滴でベッドやソファを濡らしてしまい気持ちよく生活できなくなってしまった
わずかな雨漏りであればこうした被害に見舞われることも少ないでしょう。しかし屋根や壁の裏など見えない部分で進行している雨漏りがある日突然大量の雨水の浸入を許してしまった、台風やゲリラ豪雨によって一気に雨漏りが進行し、室内が水浸しになってしまったということになればこうしたことが起こってしまいかねません。雨漏り修理に掛かる必要よりも家電や家具、衣類の買い替えのほうが手間も費用も掛かってしまったということも聞く話です。
また、マンションや貸店舗のオーナー様であれば、お客様の所有物に被害を与えてしまったとなれば被害補填やその後のご関係などにも影響を与えかねませんよね。
突如として被害を広げてしまう雨漏りにおいて「様子見」は被害を広げるリスクであるということをぜひ認識していただきたいと思います。
雨漏り被害とリスク5 漏電による火災
雨漏りによる被害で最も恐ろしいものの一つが漏電、そして漏電による感電や火災ではないでしょうか。健康被害同様、「大げさな!」と思われる方も多いでしょう。しかしこういった被害が想定できるため家電製品にはアース処置がされていたり、分電盤内に漏電ブレーカーというものがあり、漏電を認知すると火災を防ぐために自動的に電源を落とすという処理がされるように設計されているのです。
もちろんこうしたものが万が一の事態を遠ざけるために働いてくれているのですが、漏電が確認できても放置しておいてよいわけではありませんよね。
以下の項目に当てはまる場合はもしかしたら雨漏りによる漏電が起こっている可能性がありますので電気保安協会や電気会社、マンションであれば管理会社に相談してみるようにしましょう。
<こんな場合は漏電している可能性があります>
家電製品を買い替えたわけでもないのに電気料金が突然高くなった
雨天時に停電することがある
電化製品に触れた際にわずかでも感電した
また雨漏りに関しても止めないことには同じことを繰り返し、危険な状況が続いてしまうことになりますので併せてこちらも専門業者に点検や修理を依頼するようにしてください。
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